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Pierre Auguste Renoir / ピエール=オーギュスト・ルノワール

《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(1876)

¥288,000

Pierre Auguste Renoir
Dance at Le Moulin de La Galette 

ピエール=オーギュスト・ルノワール (1841-1919) 
《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(1876)

カンヴァス,油彩 131x175cm
パリ,オルセー美術館
絵画サイズ:【A】65x87cm 【B】131x175cm
作品コード: RenDan

この作品はルノワールの最も重要な作品で、発表された1877年の第3回印象派展で注目された。
当時の現代的な生活、にぎわう群衆、開放感、光の作用、豊かな色彩、柔軟で素早い筆触など、新しい様式のあらゆる要素をこの一枚に集約していたといえる。
この絵にはルノワールの友人や知人たちが登場するが、ここでの画家の目的は、モンマルトルの丘で人気だった野外のダンス場の活き活きとした歓喜の雰囲気や日常の喜びを伝えることにあった。

この作品が描かれた頃、モンマルトルはまだパリの郊外にすぎず、庭園や空地に混じっていくつかの風車があった。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットなるダンス・ホールは、ドゥブレー家が所有する二つの風車の間に建つ大きな倉庫の中にあったが、暖かい季節には、隣接する広い庭で舞踏会が催されていた。

日の光がアカシアの木の間から漏れる野外のダンス場で、男女が喜びと幸せに満ちた青春の讃歌をゆらめく光の中で繰り広げられる。
自然光や電飾光を浴びた動きのある群衆の観察は、活気に満ちた明るい色の筆が用いられた。
パリジャンたちの光景を瞬間的に切り取ったような一瞬で即興的に描いた絵という印象を与えるが、この瞬間性は表面上にすぎず、ルノワールはひと夏を費やし、この作品に取り掛かったのだった。

革新的なスタイルと堂々とした型で、印象主義の手法を大画面の人物構図に適用したといえる。ルノワールの最も野心的なこの作品は、しばしばオルセー美術館のガイドブックの表紙にもなることも多い印象派初期時代における代表的な名画である。
2016年初来日した展覧会「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」では、当時のムーラン・ド・ラ・ギャレットのダンス・ホールも舞台となった映画映像などの演出もあり、普段オルセー美術館では見られない雰囲気の中で作品の魅力が一層惹き立っていた。

《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(1876)

¥288,000