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Henri-Edmond Cross / アンリ=エドモン・クロス

《黄金の島》(1891-1892)

¥312,000

Henri-Edmond Cross 
The Golden Isles 
アンリ=エドモン・クロス (1856-1910)
《黄金の島》(1891-1892)
カンヴァス,油彩  59x54 cm
パリ,オルセー美術館      
絵画サイズ:約原画サイズ
作品コード: CroGol        
*東京都美術館ミュージアムショップでもお求めいただけます。

海が手前に、そしてマウレの山脈、さらに遥かかなたには、そのあまりの美しさに人々が“黄金の島”と呼ぶイエールの島々が見える。
山の連なりには地平線が海岸の曲線に沿って広がり、黄色い砂が光できらめいている。
 パリのドリュエ画廊で開かれたアンリ=エドモン・クロス(Henry-Edmond Cross)展の序文として、クロスの友人であったベルギーの詩人、エミール・ヴェラーレン(Emile Verhaeren)が寄せた手紙の中で綴られた、この作品の描写である。

プロヴァンス最南端の町、イエールの海岸線は実際にイエール諸島の三つの島《ポルクロル島、ポルクロ島、ルヴォン島》に向いてひらけており、黄金の島(リル=ドール)という通称は、灯台の光で結晶片岩が照らされて金色に見えたことに由来している。
このキャンバスの主題は島であるが、クロスはできるだけ他の描写を排除し、色上の光の効果に集中した。
この風景画のエレメントは、砂、海、空という三大色の群れから成り立っている。

後期印象派の技法に習い、クロスは点描の大きさの異なる丸い筆触により、手前から地平線に向かうにしたがって小さくなる点を用いることで、こうして無限な空間のイリュージョンを生み出している。
砂浜と海と空の色帯の誕生な重ね合わせにもとづく構成を持ったこの絵は、当時芸術家の間で高く評価されていた浮世絵の影響も反映されていた。
このような毅然とした近代作品は、後期印象派の熱狂的な庇護者であった美術評論家フェリックス・フェネオン(Felix Feneon)のコレクションになった後、1947年にはフランス国家買い上げとなった。

こうして現在はパリのオルセー美術館に所蔵され、クロード・ドビュッシー(Claude Debussy)生誕150周年を記念した『ドビュッシー、音楽と美術-印象派と象徴派のあいだで』展で出品されるために来日した。
音楽家と画家が相互に影響し合った当時にドビュッシーの『La mer、海』との親和性を持つと解釈されるこの作品は、クロスの最も愛された作品といえる。

《黄金の島》(1891-1892)

¥312,000